東京大学大学院経済学研究科
 
柳川範之教授からのご回答(その2)

−定年制についての科学者からのコメントについて−
 
2012年12月11日  編 集 部
 

■まえがき
 12月5日掲載の、山中龍夫、川上一郎両氏からの 「40歳定年制問題についてのコメント」について、 柳川範之教授からメ−ルでご回答をいただきました。 全文を掲載し、ご参考に供します。

■柳川教授からのメ−ル全文(原文のまま)
その後もさまざまなご意見を賜り、誠にありがとう ございます。

 北欧型の経済モデルについては、当初から念頭にあ り、参考に致しました。この点については、私がもっ と以前に別のところで書きました報告書を見て頂けれ ばと存じます。
http://www.nira.or.jp/pdf/0901areport.pdf

ただし、北欧と同じような高福祉・高負担を日本で実 現することは難しいだろうとも感じています。

まとめた提言自体のタイトルは、2050年に向け 「未来を搾取する社会から未来に投資する社会へ」で あり、その一項目に過ぎない「皆が75歳まで働くた めの40歳定年制」だけがハイライトされたのは、や や不本意なことではありました。
が、多くの方が、雇用のあり方や働き方を考えて頂く 契機になれば幸いに思っております。

■あとがき
 
ご紹介のあった2209年4月の「NIRA緊急報 告書」を精読して、教授が幅広い研究を積み重ねてき ておられることを知り、改めて敬意を表したい。

 北欧型の経済モデルについては、引き続き各方面で 検討が進められることを期待したい。

 問題は必要性は認識しながらもアンシャン・レジ ムに安住して、改革をキャリイオ−バ−する政治の不 作為、国民意識の保守性にあると思われる。





雇用のあり方や働き方について大きな一石を投じられ た教授の提言が契機となって、政治、霞ケ関、学界、 経済界、労働界、マスコミが、あるべき姿・形につい て真剣な議論を興し、国民的な合意を取り付けること を期待して已まない。

 本特集も今回の論議をもって特別ファイルへ移行す ることにしたい。永らくのご協力に深謝します。







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